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見えるものと見えないもの~価格と流通コスト~

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このコーナーを担当する藤島廣二と申します。

みんなの農業のウェブサイト(特設ページ)にて、自己紹介と仕事内容を掲載してます。

 

 

前回のコラムで話したように、

流通(商品取引)の世界でも見えるものと見えないもの、

あるいは見やすいものと見づらいものがあります。

 

前者の容易に見えるものの代表は価格です。

ただ、価格とはいっても、生産者価格・出荷者価格もあれば、

卸売価格もあるし、小売価格もあります。

 

また、同じ生産者・出荷者価格でも工場渡し価格もあれば、

本船渡し価格等々もあります。

しかし、消費者にとって最も見やすいのは小売価格でしょう。

 

特に日本の場合、小売店(スーパー等)では通常、

値札(正札)が付いているゆえに小売価格を容易に認識することができます。

 

 

だから、いくつもの店舗を回って最も安い店で買い物をすることが簡単にできるのです。

ただ、この小売価格の中には様々なコスト(費用)が含まれています。

 

例えばトマト等の農産物の場合には種苗の購入代や、ハウス等の施設の償却費、

圃場作業をする人々の人件費(または農家所得)等の生産コスト、

そして選別・包装等のコスト、卸売市場や小売店まで運ぶ輸送コスト、

JAや卸売業者、小売業者(スーパー等)等のマージン、等々です。

 

これらのうち生産コスト以外のコスト、

すなわち前文の「そして」以下のコストは、一括して「流通コスト」といえます。

小売価格のうちどれだけが生産コストで、

どれだけが流通コストかとなると、価格を見るだけではもちろん分かりません。

 

しかし、価格の中に生産コストと流通コストが含まれていることは誰もが知っています。

それゆえ、少なくとも生産コストと流通コストは表示価格以下であると認識できます。

 

ただし、ここで留意しなければならないことは、

小売価格の中の流通コストは消費者が購入する時点までのコストだということです。

当然と言えば当然のことでありますが、実はこのことがほとんど理解されていません。

 

すなわち、大半の消費者は購入後の流通コストを十分に認識していないのであります。

多分、認識しているとしても、せいぜい小売店(スーパー、ショッピングモール等)まで

往復するガソリン代程度ではないでしょうか!?

 

 

では、これ以外に何があるかというと、

自動車を利用する場合にはその償却費と、買い物に行く人(主婦)の人件費です。

 

車の償却費はどの程度か…

もちろん購入する車の価格によって異なりますし、走る距離によっても異なります。

 

仮にある車を200万円で購入し、50万円で下取りに出すとすると、

その車そのものの総償却費は150万円です。

 

そして仮にその車で10万㎞走るとすると、1㎞当たりの償却費は15円です。

さらに車検・整備の費用や保険料・税金等を加えると、

1㎞走るのに少なくとも20円はかかるでしょう。

 

このことを考えている人がはたして何人いるのでしょうか?

人件費もそうです。

 

特に専業主婦の場合には、目に見える収入があるわけではないので、

買い物するための人件費はゼロと考えている人が少なくない!

 

しかし、専業主婦であろうと、買い物に時間がかかれば、

洗濯の時間がとれなくなるし、掃除や子供の世話等の時間もとれなくなる!

 

買い物時間が長引けば長引くほど、

他へのしわ寄せが増え、損失が大きくなるのです。

 

すなわち、専業主婦であるか否かにかかわらず、

そうした意味で必ず人件費がかかっているのです。

 

これらの購入後の流通コストは、

「見えない」あるいは「見えづらい」コストの代表です。

 

そして、「見えない」・「見えづらい」が故に、流通に関する大きな誤解が生じています。

その誤解については次回に述べることにします。

 

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