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御茶ノ水ビンデン買収の決断と2年間の心理的葛藤-買うか辞めるか㊤-

(今日の一言:いまだにお店の名を聞いて、Tログの点数を見る方がいるのが信じられないが)

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どうも~ IT系集客サービスのテレアポインターから這い上がり、IT業界でドンパチやった後、のらりくらりと6年間会社を経営している「アキマル」です。テレアポは①マインド ②リスト集め&整理 ③スクリプトからクロージング など電話一本で最強のスキルが身につく仕事(修業?)です。ロマンを求めても失敗するのが大半、袋小路になって儲けに走っちゃう人多き現代!でも、このスキルを体得できればどんな時代でもどんな仕事でもこなせるから、仕事で困ることはありません。

HyLife Pork TABLEとのコラボ料理-カナダ産豚と国産野菜の可能性-

さて、前回は上記URL先の様にレストランとのコラボ企画について言及しましたが、今回ってのは、、、皆から聞きたい!聞きたい!と云われていた、、、私が経営している御茶ノ水ビンデンを買おうっかな!?やめよっかな!?考え中ー、という誰にも話していないネタから、飲食店経営2年間の軌跡を話そうって思んだな。結果的に、いま信用できるのは従業員と取引先だけ。御客様も神様かもしれませんが、私はあまり御客様と仲良くなろうと思わないです。ただ、御客様が全力で何かを変えたい、助かりたいという話を持ち込んで来たら、それはそれで別っすな。回りくどいので、本文に入ります。

 

唐突ですが、私の29歳の一年間は最悪の年でした・・・

 

話をさかのぼりますが、自身が経営する会社も軌道に乗り、いままで培ってきたスキルが業界の方々に認められ、東京都の輸出戦略協議会の委員に任命され、そこでも奇跡的な結果を残していきました。正直、蓋を開ければイベントも大盛況、現地テレビ局も取材に来てなど、台湾人経営者とプロデュースしたこの経験は、私の一つの自信となり、協議会メンバーから信頼を得る機会となりました。

よし!オレはいけるぞ!これからは海外でバリバリ仕事してやるぞ!

無我夢中の一年間、ベトナムや上海など、もう何が何だかわからないけど、29歳になってもさ、お金も時間も、もうそこに投資しよう!まさに博打といえば、博打だと客観的には思うかもしれないけど、運も味方に付き、協議会の仕事は世界各地で成果を上げていった・・・でも、世の中はそんなに甘くはなかった。

 

母が倒れた。

父も倒れ、手術をすることになった。

余談だが、ここで起きた現代医療の不満から食物ホルモンの研究をすることになった

 

まさか・・・あの元気な両親が・・・

驚いたことに、両親が倒れたというのに従業員から「私たちって、路頭に迷うのでは!?」という危機感が感じられない。そして、当たり前だが、その看護をするのは長男である私である!という使命感にかられ、もう条件反射なのだが、海外出張やイベントなどはオールキャンセルをしてしまった。投資をしてきたのに事業がストップ、またキャンセル料なども発生。さらに、いつ事業が再開できるかわかないので、もう会社をつぶそうかと、本気で考えました。

 

二人の看護で病院に行ったり来たりの生活・・・

そんなモヤモヤ状態の私の憩いの場所だったのが御茶ノ水ビンデンであった。

 

このお店を知った契機は、取引先のりんご農家が産直のレジェンドがいるから、その彼女から学んだり、取引先を紹介させてもらいなーという事だった。前オーナーで、現御茶ノ水ビンデンの料理長である彼女の第一印象はとても好感を持てた。よく喋るおばちゃんだなー、と思いつつ、産地のバックボーンから料理法まで情熱持って語る姿は、まさに私が理想としているプロフェッショナルであった。ただ、NPO法人の一環で飲食店経営をしているようで、儲けよりも運動論を重視し、私から見ても人が良すぎる彼女の経営はずさんであった。因みに、出会ってから今でも言われるのだが、アキマルほどいい男はいないと云う・・・給料を上げますか(笑)

話がそれますが、ここのお店で開催した勉強会&飲み会に参加していたN産省職員はいまのシェフです。私の第一印象はチャライ、何をやっているか分からないやつ!みたいだったようだ。まぁ、そいつもそいつで優秀な人間だったんだろうな。少し話してみて、アキマルさんが好きになったようなんだわ。正直、この人がいなければ御茶ノ水ビンデンは閉店していたと思います。よく、取引先関係者や常連の御客様から「秋丸さんのおかげで、ビンデンがもう2年も続いてます!」と云われるのだが、私に感謝するのではなく、彼に感謝するのが筋ですな。。まぁ、この人の話はまた今度。

 

さて、丁度2年前の夏だったけな?

どうやら御茶ノ水ビンデンがつぶれるという話みたいだ・・・という情報が私にも入った

 

うん!? 産地や国内農家とのコミュニケーションマーケティングから、先を読んだ予防医学まで実践している昔ながらの和食店がつぶれるのは勿体ないな・・・という軽い反応しか示していなかった。なぜなら、私は看護疲れと将来の見通しがつかない状態だったので、他人の事までかまうことができない状況でした。というよりも、こんなに全国から愛されているおばちゃんなのだから、その後継者になりたい!お店を買いたい!という人はいくらでもいると思った・・・現に、いまでも彼女と話をしたい!彼女から学びたい!という人も多い。

 

ところが、というよりも意外だったのが誰も手をあげないみたいなのだ。むしろ、取引先や従業員など「ここで商売をしても儲からない!家賃が高すぎるのだ」と、多くの人が口をそろえて同じことを云うのだ。

たぶん、正義感っていう私の感情が、そういう人たちを許さなかったのだと思う。そういう反対意見を聞けば聞くほど、人間の冷たさへの反抗や、彼女が信じてきた活動を成功させてやりたいという情熱があふれてきたのです。普段ぽけーとしている南国イズムの秋丸がバーサー化状態に・・・そんな状態のオレは誰にも止められないし、なぜか昔っから、そういうときのオレの頭も身体も冴えている。人間の脳って、おもしろいですね。

 

さらに、世間知らずの私は当時知らなかったのですが、お店をスケルトン状態にするのに多額の資金が必要みたいで、どうやら大家に保証金全額をもっていかれるというのだ・・・この事実を知ったのも、彼女が日に日に顔色が悪くなり、誰がどう見ても責任を負えない状態に陥ったのでは?という切羽詰まった状態ゆえ、ここの従業員に聞いたからだ。

結構、人間というのは冷たいもので、責任は彼女にあるようで、借金も彼女一人が追うのが当然!という論法が従業員やその仲間たちにもあった。正直、世の中には脳のスペックも高くて、スキルの高い奴等はまぁ結構いる。でも、いままで一緒に働いてきた方に責任を負わせ、私は知らない!という人間は、オレは信用できないから自分が創業した会社には雇わないと決めている。

 

不思議なことに、彼女は経営の譲渡については私に触れなかった。というよりも、一緒に築いてきた全国の産直センターや国内農家との多対多リレーションシップ、店舗の借金というよりはこの激戦区で運営させるには心苦しい、なぜならまだ若い子だから・・・という気持ちがあったのであろう。

 

正直、迷った。

 

両親の看護があり、そんな状態ではない!というのが一般的な考えなのかもしれません。でも、私はやっぱりぶっ飛んでました。いやいや、神経がおかしくなったというよりは、このお店をV字回復することなんて、両親が完治してから本気で行えば、海外ビジネスに比べれば楽勝だと、当時は思ったからだ。

そこで、私がこのお店を買い取ってもいい!と、彼女や関係者に話したところ、当たり前といえば当たり前だが、彼女は死にかけの魚が一瞬で生き返るように表情が回復した。でも、その関係者たちは違った。何が面白くないのか分からないが、ここで飲食や直売をやっても無理!ましては、あなたがやりたい事は絵に描いた餅だ!とのこと・・・別に、彼ら彼女らに悪気があって云っているわけでもないし、我々が10年以上ボランティアみたいな賃金で活動しても、食料自給率は下がる一方だし、国産需要喚起に向けた取り組みも増えたが、現状加工業務用野菜は輸入品が伸びていくのが現実。産地直送という概念を創ってきた仲間もリタイアし、生協運動に理念もなくなっていくばかり・・・頑張っても、こんな状況では腐っても仕方ない、と変に大人の考えを持っていた私。

 

そして、きづけば30歳になっていた。

 

まとまったお金を彼女に渡し、保証金300万円近くの資金、設備資金と運転資金など揃えた。たしか、2カ月で事業継承やその後のオペレーションなど済ませたと思う。また世間知らずの私は、連帯保証人が必要だったり、お店を運営するのに必要な彼是など全然知らず、、お店を継承してから予想以上の資金が必要になった。まぁ、いまでも奇跡的にお店がつぶれていないのは、先ほど話した元N産省職員のうちのシェフが「オレも仲間に入りたいから出資させてくれ!」ってのがカラクリだ。

 

オレはオレなりに信じる正義をみせた。

その正義に魅せられ、退職金もその後の人生もオレにかけてくれた男と、その後輩。

この子たちだけだと心配だと思い、残ってくれた前オーナーと病気で離れてしまった元弟子。

まとまった資金もなければ、ノウハウもスキルも足りない素人同然の組織。

ただ戦略と、コアコンピタンスだけはあった。

いや、学歴やどこで働いていたなんか関係ないね。

情熱と行動力があれば、こんな不景気な時代でも、いつか大手にも勝てる時代が来ると・・・信じている

 

↓気が向いたら、書きます↓

【御茶ノ水ビンデン買収の決断と2年間の心理的葛藤-いつ黒字経営になるのかという恐怖㊥-】

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